【実体験あり】太陽光パネルは何年で元が取れる?計算と注意点

「太陽光パネルって実際のところ何年でことが取れるの?」

「売電価格も下がっているし、今さら導入しても損なんじゃ…」

そんな疑問よく聞きます。

実際私自身も2024年に太陽光発電を導入しましたが、リアルなデータをもとにすれば“元を取る”道筋はちゃんと見えてくるんです。

この記事では太陽光発電が何年で元を取れるのか?その計算方法や注意点を私の実体験を交えてわかりやすく解説します!

年間どれくらい電気代を節約できるか?

まず気になるのが、「電気代がどれだけ下がるか?」ですよね。

太陽光発電の経済的メリットは大きく分けて以下の2つです。

  • 売電収入(余った電気を電力会社に売った分)
  • 自家消費(発電した電気を自分で使った分)

私の場合はこんな感じです。

【我が家の実例】

  • パネル容量:4.4kw(京セラ製)
  • 年間発電量:約5,450kWh(約11ヶ月)
  • 売電収入:約24,400円(約6ヶ月)
  • 自家消費の割合:少なめ(昼間の在宅率が低いため)

※年間発電量と売電収入の集計期間に差が生じているのは、売電の申請受理までに期間を要したためです。

【比較シミュレーション】太陽光がなかったらどうなってた?

我が家の発電量は2024年4月から2025年2月の約11ヶ月間で約5,450kWhでした。

そのうち売電した量は2,522kWh、つまり残りの2,928kWhは自宅で自家消費しています。

この自家消費分をもし太陽光がなく全て電力会社から購入していたとしたら、電気代はどうなっていたでしょうか?

①自家消費による電気代削減効果

  • 自家消費電力量:2,928kWh
  • 電気料金単価(昼間):平均23.12円

(※実際の単価は18.61円/kWh〜27.63円/kWh)

2,928kWh ×23.12円/kWh=67,695円

②売電収入

  • 売電量2,522kWh
  • 売電単価16円/kWh

2,522kWh × 16円/kWh = 40,352円

③経済効果の合計(①+②)

  • 電気代削減:67,695円
  • 売電収入:40,352円

67,695円 + 40,352円 = 108,047円

→合計108,047円の年間経済効果!

つまり、太陽光発電を導入したことで年間約10万円分のメリットがあるということです。

こうして比較してみると、「太陽光って思ったよりもちゃんと元が取れる仕組みなんだな」と実感できると思います。

元を取るまでの年数は?

太陽光発電で“元を取る”には「初期費用÷年間の年間の経済効果(電気代削減+売電)」でざっくりと計算できます。

ちなみに我が家は新築時に太陽光パネル・パワコン・工事費が建築費に含まれていたので実際に初期費用がいくらかかったかまでは正確にはわかりません。

一般的には、同じくらいの規模(4〜5kw)だとトータルで120万円くらいが目安と言われているので、今回はその金額で試算してみます。

初期費用1,200,000円 ÷ 年間の経済効果108,047円 = 11.1(年)

年間で10万円前後の経済効果があれば、11年〜12年程度で元が取れる見込みです。

もちろん初期費用を抑えたり、昼間の自家消費を抑えたりすることで回収する年数はもっと短くすることができます。

実際に導入して感じた注意点

私自身、実際に設置してみて感じたリアルなポイントも紹介します。

  • 自家消費が少ないと効果は限定的

我が家は昼間に家を空けていることが多く、自家消費の恩恵が小さいです。近い将来、蓄電池やV2Hの導入も検討しています。

  • 売電価格は年々下がっている

「売って儲ける」から「自分で使って得する」へ時代は移行しています。“自家消費中心”の考え方が重要になってきています。

  • ただ設置すればお得になるわけではない

今回シミュレーションしてみて、この1年間無策だったことを改めて反省しました。無策でも年間10万円前後の経済効果は得られているの太陽光発電の素晴らしさでしょう。しかし、昼間の自家消費を増やしたり、節電をしたり、しかるべき努力をしていればもっとお得にできていたことは間違いありません。

  • 費用内訳の確認は大事

今回はハウスメーカー経由で工事費の詳細が不明だったため、費用比較や再検討がしにくいと感じました。これから導入する方は、費用の内訳をしっかり把握しておくことを強くおすすめします。

まとめ:太陽光は”元を取れる投資“になり得る!

実際に導入してみて、「太陽光発電=元が取れない」は思い込みだと感じています。

ただし、「売電頼み」や「設置しさえすればお得になる」という考え方ではなく、自家消費を含めたライフスタイル全体で経済効果を最大化することがカギとなります。

これから蓄電池やV2Hを導入していけば、より自給自足に近い暮らしも実現に近づくんじゃないかと思います。

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