EV充電は本当に安いのか?家庭充電vs公共充電を徹底比較

EV(電気自動車)といえば、燃料代が安いと言われています。

EVの充電方法には「家庭充電」と「公共充電」があります。一般的に、公共充電に比べて家庭充電の方がお得であると言われています。

私も通常は家庭充電を使用し、遠出をした時には公共充電を利用しています。

一体どれくらいお得になっているんだろうか?

家庭充電と公共充電、実際どのくらいの差があるんだろうか?

気になったので、EV乗りの目線で色々と調べてみました。

家庭充電vs公共充電のコスト比較

まずは、家庭充電と公共充電でどれくらい料金が違うのかをチェックしてみます。

前提条件は自分自身の環境に当てはめて以下とします。

  • 電費は8km/kwh(車種:BYD ATTO3)
  • 100km走行時、12.5kWh消費する
  • 電力プランは電化でナイトセレクト(九州電力)
  • 自宅の充電器は3kwの普通充電器

家庭充電のコスト

家庭でEVを充電する場合、電気料金プランや充電する時間帯によってコストが大きく変わります。

昼間料金で充電

夏冬の昼間料金27.63円/kWh→100km走行時345円

夜間電力で充電

夜間料金14.59円/kWh→100km走行時182円

太陽光発電を活用

余剰電力をEVに充電すれば、充電コストは実質0円(ただし売電の機会損失が発生することに留意する)

家庭充電はコストを抑えられる

つまり夜間電力や太陽光発電太陽光発電をうまく活用すればEVの燃料費はかなり安く抑えられます。

公共充電のコスト

外出先の公共充電には「普通充電(AC)」と「急速充電(CHAdeMO)」の2種類があります。

普通充電(AC200V)

一部の商業施設や宿泊施設で無料提供されていることもあります。有料の場合、相場は20〜30円/kWhで、100km走行時コストは250〜375円となります。

急速充電(CHAdeMO)

高速道路のSA、道の駅、商業施設の急速充電スポットなどで充電することができます。最近では、コンビニやスーパーの敷地内に設置されているものも見かけるようになりました。

私はe-mobility powerをよく利用しています。よく利用しているといっても、出先で近くの急速充電器を探すとe-mobility powerに出くわします。

e-mobility powerの充電コストは私の手計算では約96円/kWh(非会員 30分充電 24kWh充電 料金2,310円)で、100km走行時コストは約1,200円となります。会員登録をすると月額料金がかかりますが充電料金は安くなるので一概にこの料金とは言えません。

急速充電はコストが高め

急速充電は便利ですが、コストがかなり高めです。ガソリンと比べてもそこまで安くないケースもあります。

家庭充電vs公共充電 どっちが安い?

充電方法料金相場(円/1kWh)100km走行時のコスト
自宅(夜間電力)14.59182
自宅(太陽光)00
公共(普通充電)20〜30250〜375
公共(急速充電)961,200

家庭充電が圧倒的にお得です。特に夜間電力や太陽光発電での充電がお得です。公共充電はできる限り目的地(観光先や宿泊先)での普通充電を主に使い、急速充電はあくまで緊急時などにとどめると良いでしょう。

家庭充電と公共充電のメリット・デメリット

お得感だけで言うと、家庭充電の圧勝でした。実際にどちらも使用してみてのメリット・デメリットについても比較してみます。

充電方法メリットデメリット
家庭充電・コストが安い
・充電を待つことがない
・充電設備の設置が必要
・充電に時間がかかる
公共充電・外出先で充電できる
・短時間で済む(急速充電)
・コストが高い
・充電を待つことがある
・充電スポットを探す必要がある

手間や移動時間のメリット・デメリットを比較してみても、どちらが優位とは言い切れないため家庭充電がお得なことには変わりはなさそうです。

ちなみに家庭用充電の充電設備は、200Vのコンセント(本体・配線・工事)であれば5〜10万円で設置可能です。

結論、公共充電の急速充電多用しすぎず、計画的に家庭充電を行えばガソリンよりお得ということが言えそうです。

結論:EV充電は本当に安いのか?

  • 家庭充電なら圧倒的にお得!
  • 太陽光発電があればほぼ無料で充電可能!
  • 公共充電は高コストなので、長距離移動の補助として利用する!

EVは充電コストが安いと言われますが、使い方によってはガソリン車と大差ないこともあり得ます。まずは家庭充電の環境を整え、電気料金プランを見直すことが必須です。

そしてさらに太陽光発電を活用した家庭充電をメインに計画的に充電を行えばガソリンより圧倒的にお得になります。

これからEVを導入する方も、すでに乗っている方も、自分に合った充電の「最適解」を導き出して欲しいと思います。

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