蓄電池の営業を受けた体験談!リアルな提案内容と正直な感想

最近、近所のスーパーで思いがけない形で“蓄電池の営業”を受けることになったんですが、これが意外と参考になる内容だったので、体験談としてまとめてみました。

これから蓄電池の導入を検討している方や、蓄電池の営業の話を聞いてみたい方の参考になれば嬉しいです。

きっかけはスーパーのイベント営業

ある日、近所のスーパーで「ガラガラ抽選会をやってますよ〜!」と声をかけられたのがきっかけ。買い物レシートで参加できるイベントだったんですが、抽選前にアンケート記入が必要とのことで、軽い気持ちで記入しました。

そのアンケートには、自宅の太陽光の有無や毎月の電気代、売電量などを記載する項目があって、記入後にスタッフからちょっとしたヒアリングが。

「今すぐ買ってください、という話ではなく、“メリットがあるのかどうかを知ってほしい”ので提案だけでも聞いてみてほしい」と言われ、その場で自宅訪問のアポを了承ました。

自宅での提案内容と蓄電池の選び方

後日、訪問してくれたのは太陽光・蓄電池の販売施工をしている会社の方でした。

まずは電気代や売電量をヒアリング

【我が家の電気代】

  • 月々の電気代:15,381円(平均)
  • 月々の売電収入:4,066円(平均)
  • 売電単価:16円/kWh
  • 自家消費単価:27円/kWh

この我が家の実際のデータをベースに「蓄電池を導入した場合、どの程度のメリットが出るか」という試算をしてくれました。

蓄電池の選び方を丁寧に説明

収支シミュレーションの提案の前に、まず我が家にはどういった蓄電池が適しているのか、選び方のポイントを丁寧に教えてくれました。

【蓄電池の選び方】

  • 容量と発電量のバランス

我が家の太陽光パネル容量は4.4kWで、月平均売電量は約250kWhほど。これをフル活用できる蓄電池として、11.1kWhタイプのものを提案されました。

  • 停電時の対応力

「停電時に200Vが使えるモデルでないと、風呂(エコキュート)・調理(IHクッキングヒーター)・冷暖房ができない」という話もあり、200V対応で3.0kVA出力の機種が条件に。

  • 「特定負荷」タイプか「全負荷」タイプか

停電時に、ある一定の照明や家電のみを使えるのが「特定負荷」、家全部の電気を使えるのが「全負荷」です。私は全負荷が希望ですが、特定負荷を採用する方が多いとのこと。理由はやはり消費量が多いため蓄電容量がより多く必要になりコストがかかるから。全負荷だと停電が長期化したり天候不良が続いた際には電気が足りなくなる懸念もあるとのこと。

  • 単機能かハイブリッドか

パワコンが太陽光用と蓄電池用が別々になっているのが「単機能型」、一つになっているのが「ハイブリッド型」と呼ばれます。単機能型に比べてハイブリッド型が電力交換のロスが少ないのが特徴。うちはパワコンがまだ1年しか経ってないため、パワコン交換が不要な「単機能型」でOKとのこと。ハイブリッドにすると無駄なコストになるとの判断。

提案された機種と費用感

具体的にどういった蓄電池を選んだら最適化できるか、我が家の場合はこのような結果になりました。

• メーカー/機種名:ニチコン ESS-U4M1

• 蓄電容量:11.1kWh

• 出力:200V対応(3.0kVA)

• 保証:10年(+有償で延長5年)

• 導入コスト:150〜200万円前後(補助金終了に伴う“割引キャンペーン適用後価格”)、少し金額は曖昧です。

導入コストに関しては、昨年までの補助金が終了しているため「今は補助金がないけど、代わりにメーカー協力で補助金相当の割引を実施中」とのことでした。
導入コスト面は具体的な見積書などがなかったため少し曖昧です。

ついに収支シミュレーション! メリットと懸念点、そして正直な感想

収支シミュレーション

•月に約300kWh分を蓄電→自家消費すれば、電気代換算で約8,100円の効果

•ただし、導入コスト(月換算:約1〜1.3万円)を考えると、収支はマイナス2,000〜5,000円になるとのこと。

「収支的に得をするというよりは、停電時の安心を買うイメージです。」と営業の方もはっきり伝えてくれました。

正直気になった点

停電の備えとしては確かに魅力。でも、「実際に長期停電になることがどれくらいあるのか?」と考えると、そこに月々数千円のコストをかけるかどうかの判断は悩ましいところ。
しかも災害時、そもそも避難せざるを得ない状況なら「蓄電池の電気」なんて使えない可能性もある。

現時点での気持ちと、V2Hとの比較検討

今はまだ保留中です。

というのも、すでに我が家にはV2H対応のEV(ATTO3)があるんです。

なので「それなら蓄電池よりV2Hの方がコスパ良くない?」と思い始めたところ。

営業の方も「収支重視ならV2Hの方が有利な可能性が高いです。」と素直に話してくれました。

まとめ:蓄電池の営業の提案を聞いた感想

営業について

正直、全力で売りに来るんだろうなぁ…という気持ちはありました。クロージングとまではいかなくても次回アポくらいは迫られるんだろうなぁなど。全くそうゆうのはなかったです!

本当に「蓄電池の選び方」「蓄電池を導入した場合のシミュレーション」を丁寧に説明して帰っていかれたという感じ。

「収支で得するというより月々出費して災害時に備えるイメージですねぇ」や「V2Hの方がお得になるかもしれませんよ」など正直に話して頂いてとても好印象でした。

収支面でメリットが出ていれば、いい意味で背中を押してくれてたのかもしれません。

提案内容について

今回の提案を通じて、蓄電池は我が家の環境では「電気代が劇的に安くなる!」というより、「停電に備えるための安心を買う!」側面が強いと感じました。

災害に備えるのは家族を守ることなので、出費は必要経費だよな、という考えも浮かんできました。

実際、ポータブルの蓄電池や災害用セット、非常食などは“出費して備えるもの”。蓄電池もそのうちの一つと考えると、出費して備えるのは自然な考え方ですよね。

蓄電池の選び方は勉強になった!

今までは「蓄電池なんてどれも似たようなもんだろう」と思っていました。現在の設備環境やライフスタイルをきちんと考慮して選ぶことで最適化できることを学びました。

この知識や考え方は、今後蓄電池を検討する際にも活かせそうです。

何より電気設備好きの自分としては、蓄電池のスペックの見方の基本がわかったことで、より蓄電池を楽しめるようになったことは大きいです。

今後はV2Hの提案も聞いてみたい!

もし我が家と同じように太陽光やEVを導入している方であれば、「V2Hという選択肢」も含めて検討してみるといいと思います。

僕も今後、V2Hの提案を聞いてみて、改めて比較検討していく予定です。

実際に蓄電池の提案を聞いてみたい方はエコ×エネさんからも相談できます↓

また進捗あれば、続編記事としてまとめますね。

▶︎続編記事「V2Hの営業提案を受けてわかったこと|導入のメリット・デメリットを正直レビュー」公開しました!良かったらどうぞ▼

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