V2Hの営業提案を受けてわかったこと|導入のメリット・デメリットを正直レビュー

前回の記事では、“蓄電池の営業マン”から提案を受けた際の内容や、正直な感想をまとめました。

↓前回記事はこちら↓

その提案では、我が家に蓄電池を導入すると月々の支出が2,000〜5,000円ほど増えるという内容。非常時の備えとしては魅力があるものの、コストに見合うかは正直微妙…。

そんな中、「うちはすでにEV(電気自動車)を持ってるし、だったらV2Hのほうがメリット大きいのでは?」という思いが強くなりました。

ちょうどそんなタイミングで、別の会社からV2Hに関する営業提案を受ける機会がありました。この記事では、その内容をまとめつつ、リアルな感想もお届けしていきます。

知ったきっかけは、たまたまのチラシと店舗訪問

V2Hの営業との出会いは、かなり偶然でした。

ある日、自宅のポストにキャンペーンのチラシが入っており、ふと気になったんです。数日後、買い物に出かけた大型商業施設で、その会社の店舗を見つけたのでふらっと立ち寄ってみました。

入口付近でパンフレットを手に取っていたところ、スタッフさんに声をかけられ、

「何かご検討されてらっしゃるんですか?よかったらご提案させてください」

とのことで、そのまま簡単なヒアリングシートを記入。

後日、担当の営業の方から電話があり、提案に向けて「割付図(太陽光の配線図)」を見せてほしいと言われました。

探しまくった結果、認定低炭素住宅の申請書類の中で見つかり一安心。こういう資料って大事に取っておかないとですね…。

提案してくれた会社の特徴は?

この会社、ちょっと好印象でした。

・設立から約30年

・九州を中心に複数店舗を展開

・訪問販売は一切せず、反響営業のみ

・アフターフォロー満足度 九州No.1を自称

訪問営業にありがちな強引さはなく、接客も丁寧。営業色が強すぎず、好感を持てました。

電気の仕組みと料金体系も丁寧に説明してくれた

営業トークの前に、家庭の電気の流れについて基礎から説明がありました。

  • 太陽光→家庭の電気へ供給
  • 蓄電池を導入した場合の電気の流れと充放電の仕組み
  • V2Hの場合の電気の流れ(EVバッテリーの活用)

また、現在の電気料金体系についてもおさらい。

我が家は「電化でナイトセレクト」契約。これって、夜の電気代は安く、昼は高くなる仕組みなんですよね。さらに、平日よりも休日の昼間の方が少し安くなるなど、意外と複雑。

こういう基礎的な話も改めて聞けて、自分の電気生活を見直す良い機会になりました。

今後の電気料金は上がる?営業さんの見解は…

この営業の方、電気料金の今後についてもかなり詳しかったです。

  • 再エネ賦課金:再生可能エネルギーの普及のために、消費者が負担する料金。今後増加する見通し。
  • 燃料費調整単価:燃料価格に応じて調整される仕組みですが、国の補助が徐々に減るため、これも上昇傾向。

営業の方曰く、「九州電力は全国でも比較的安いが、今後は他の地域並みに上がっていく可能性がある」とのこと。

また、売電価格は年々下落しており、「これからは“売る”より“買わない”時代」とも。

なるほど…と納得しながら聞いてました。

提案されたV2H機器:ニチコン プレミアムモデル

さて、いよいよ本題のV2H提案内容です。

機種概要

  • メーカー:ニチコン
  • モデル:EVパワーステーション プレミアムモデル
  • 全負荷&200V対応
  • HEMS対応(スマホ管理OK)
  • 保証:10年+延長保証5年
  • 価格:工事費込みで150万円前後

メリット

  • 全負荷で家中の電気が使える
  • 災害時も200V機器が使える安心感
  • HEMS対応で見える化が便利
  • V2HシェアNo.1メーカーという安心感

デメリット

  • 変換ロスが大きい(往復40%のロスが発生)
  • EVがなくなったら活用できない
  • 長期的に見て、将来EVに乗らない選択をした時には無駄になる可能性

正直、営業の方も「正直、V2Hはそこまで推してないんですよね…」というスタンス。

新型モデルもあるけど、スタイリッシュなデザインのために追加で40万払うのはコスパ的に微妙とのことでした。

蓄電池の提案:カナディアンソーラー「EP CUBE」

もうひとつの提案が、カナディアンソーラーの蓄電池。

機種概要

  • モデル:EP CUBE
  • 容量:9.9kWh
  • 保証:15年+延長5年
  • 価格:工事費込みで250万円前後

メリット

  • スタイリッシュな見た目
  • 高性能(詳細は聞けず)

デメリット

  • ハイブリッド型のため、パワコン交換が必要

こちらは営業さんイチオシの商品でした。他にもニチコンのトライブリットやテスラパワーウォールの説明もありましたが、「我が家の設備状況とライフスタイルならEP CUBEがベスト」という結論だったようです。

正直な感想と悩みどころ

今回の営業提案、全体的には好印象でした。

特に提携ローンの条件(年利1.8%、最長20年、団信付き)は魅力的。

それ以上に、「電気料金の仕組み」や「再エネ賦課金・燃料調整費」の話が自分の生活に直結しており、すごく勉強になりました。

V2Hに関しては、やっぱり変換ロスの大きさがネックですね。

さらに、「将来もずっとEVに乗る前提」が必要というのは、少しハードル高く感じます。

営業さんからも「V2Hの変換効率が改善された機種が今後出るかもしれません。ただし、EV普及率がもっと高くならないとメーカーも本腰入れないでしょうね」とのことでした。

まとめ:まだ決められない…けど、方向性は見えてきた

最終的に、V2Hの提案を受けたことで、改めて「自分はEVを活用したスマートライフがしたい」という気持ちが強くなりました。

ただ、今のV2Hの性能・コストでは納得感が持てず、蓄電池への切り替えもまだ迷っています。

営業さんからのフォロー電話でも「V2Hへの未練が拭いきれない」と正直に伝えました(笑)。

やっぱりこのあたりは“買い物”じゃなくて“投資”なんですよね。

しっかり納得した上で、じっくり判断したいと思っています。

みなさんもいろんな営業の方から提案を聞いてみてはいかがでしょうか?
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